「おすすめの医療脱毛:レーザー脱毛で得られる美肌効果とは?」
今回は、おすすめの医療脱毛の中で、レーザー脱毛で得られる美肌効果について解説していきます。
1. レーザー脱毛のメカニズム
レーザー脱毛は、毛を生やす組織にダメージを与え、毛の再生を抑える効果を持つ施術です。レーザー光を使用して毛の色素(メラニン)に反応させ、毛根や毛包に熱を発生させることで、毛の成長を抑える仕組みです。以下に、レーザー脱毛がどのように毛の再生を止めるのか、そのメカニズムを詳しく説明します。
1.1 レーザーの種類と波長
レーザー脱毛には、いくつかの種類のレーザーが使用され、それぞれのレーザーは異なる波長を持ち、さまざまな毛質や肌質に対応しています。主に使用されるレーザーは以下の通りです:
- アレキサンドライトレーザー(755nm):毛のメラニン色素に強く反応し、濃い毛に最も効果的。肌へのダメージが少なく、スピーディーな施術が可能。
- ダイオードレーザー(800〜810nm):幅広い毛質に対応し、痛みが少ない。産毛や薄い毛にも適応しやすい。
- YAGレーザー(1064nm):波長が長く、深い部分の毛根にまで届く。日焼け肌や色黒の肌にも使用でき、ひげやVIOなどの硬い毛に効果的。
レーザーの波長によって、照射される深さや効果が異なるため、毛質や部位に応じたレーザー機器の選択が重要です。
1.2 メカニズム:メラニン色素に対する反応
レーザー脱毛は、毛のメラニン色素に反応して、毛根に熱エネルギーを発生させます。以下の流れで脱毛効果が発揮されます。
- レーザー光が毛のメラニンに吸収される: 毛のメラニン色素がレーザー光を吸収し、そのエネルギーを熱エネルギーに変換します。
- 毛根や毛包を破壊する: 発生した熱が、毛根や毛包にダメージを与え、**毛を生やす組織(毛母細胞や毛乳頭)**を破壊します。これにより、毛が再生できなくなります。
- 毛の再生を抑える: 一度破壊された毛母細胞や毛乳頭は、再び毛を生成することができないため、長期間にわたって毛の再生が抑制されます。
1.3 毛周期と施術回数
毛は、成長期、退行期、休止期という毛周期を持っており、レーザー脱毛はこの中で成長期の毛に最も効果があります。成長期の毛は、毛根が活発に活動しているため、レーザーによる破壊がより効果的です。
しかし、1回の施術で全ての毛が成長期にあるわけではなく、成長期にある毛の割合は全体の20%ほどです。そのため、複数回の施術が必要となり、通常5〜8回の施術を通じて、すべての毛が成長期のタイミングでレーザーを受けることで、効果的に脱毛が進みます。
2. 美肌効果が期待できる理由
レーザー脱毛は、毛の再生を抑制するだけでなく、美肌効果も期待できる施術です。脱毛を行うことで、毛穴が目立たなくなり、肌質が改善されるとされています。ここでは、レーザー脱毛がどのように美肌に繋がるのか、そのメカニズムを詳しく説明します。
2.1 毛穴が引き締まる効果
レーザー脱毛により、毛がなくなると、毛穴が目立たなくなる効果があります。毛根がなくなることで、毛穴が収縮し、引き締まった毛穴になります。これにより、肌のキメが整い、なめらかな質感の肌を実現できます。
- メリット: 毛穴が目立たなくなることで、肌の表面がツルツルになり、化粧ノリが良くなるだけでなく、肌のトーンも均一に見えるようになります。
2.2 肌のターンオーバー促進
レーザー脱毛では、肌に照射されたレーザーが微細なダメージを与えますが、このダメージが皮膚の再生能力を活性化させ、肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進します。これにより、古い角質が剥がれ落ち、新しい肌が生成され、ハリのある健康的な肌が保たれます。
- メリット: ターンオーバーが促進されると、肌のくすみが取れ、シミや色素沈着が軽減されることも期待できます。また、肌が再生される過程で、乾燥や小じわの改善にも効果的です。
2.3 皮脂や汗の分泌が抑えられる
毛根や毛包がレーザーによって破壊されることで、皮脂や汗の分泌量が減少します。特に、脇や顔など、皮脂腺が多い部位に施術を行うと、毛穴の活動が抑えられ、肌のベタつきやテカリが軽減されることがあります。
- メリット: 肌の過剰な皮脂分泌が抑えられることで、ニキビや吹き出物ができにくくなるとされています。また、皮脂や汗による毛穴詰まりが減少することで、毛穴がきれいに保たれます。
2.4 肌トラブルの減少
自己処理(カミソリや毛抜き、ワックスなど)による脱毛は、肌に刺激を与え、炎症や埋没毛、色素沈着の原因となることがあります。これに対し、医療脱毛を行うことで、自己処理の頻度が減少し、肌への負担が大幅に軽減されます。
- メリット: 肌の炎症や赤み、乾燥、埋没毛といったトラブルが減少し、肌の健康状態が向上します。これにより、肌が滑らかで透明感のある状態を保てるようになります。
まとめ
レーザー脱毛は、毛のメラニンに反応し、毛根や毛包を破壊することで、毛の再生を抑える効果があります。毛周期に合わせて複数回施術を行うことで、永久脱毛に近い結果が得られます。
さらに、レーザー脱毛には、毛穴の引き締めやターンオーバーの促進、皮脂分泌の抑制など、さまざまな美肌効果も期待できます。自己処理が不要になることで肌への負担が減り、長期的に見ても美しい肌を維持できる大きなメリットがあります。
医療脱毛を選ぶ際のポイント
医療脱毛を選ぶ際のポイントは、費用や施術内容だけでなく、クリニックの信頼性や機器の種類、スタッフの技術力など多岐にわたります。効果的かつ安全な脱毛を実現するためには、これらの要素を総合的に判断することが重要です。ここでは、医療脱毛を選ぶ際に考慮すべき主要なポイントを詳しく解説します。
1. 使用するレーザー機器の種類
医療脱毛に使用されるレーザー機器は複数あり、機器ごとに毛質や肌質に対する効果が異なります。クリニックがどの機器を使用しているか、また、あなたの肌や毛に最適な機器が導入されているかを確認することが重要です。
1.1 アレキサンドライトレーザー
- 特徴: メラニン色素に強く反応し、濃い毛に対して高い効果を発揮します。施術時間が短く、皮膚を冷却しながら照射するため、痛みも比較的少ないです。ただし、日焼け肌や色黒肌には適していません。
- おすすめ: 脇や腕、脚など、濃くて太い毛に最適です。
1.2 ダイオードレーザー
- 特徴: 波長が長く、毛のメラニンだけでなく、毛包全体に作用するため、産毛や薄い毛にも効果的です。肌への負担が少ないため、敏感肌や色素沈着が心配な部位にも向いています。
- おすすめ: 顔やうなじ、産毛の多い部位。
1.3 YAGレーザー
- 特徴: 深部まで届くため、濃くて太い毛や、日焼けした肌、色黒の肌にも使用可能です。痛みは強めですが、ひげやVIOなど、硬い毛にも対応できるのが特徴です。
- おすすめ: ひげやVIOなど、濃い毛や硬い毛がある部位。
1.4 蓄熱式レーザー(SHR脱毛)
- 特徴: 低出力のレーザーを照射し、毛包全体をじわじわと破壊するため、痛みが少なく、産毛や薄い毛にも効果があります。日焼け肌や敏感肌にも対応可能です。
- おすすめ: 全身脱毛、特に顔や首、うなじの産毛などに最適。
2. クリニックの信頼性
医療脱毛は医療行為であるため、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。以下のポイントを参考に、クリニックの信頼性を確認しましょう。
2.1 医師が常駐しているか
医療脱毛は医療機関で行うため、必ず医師が常駐しているクリニックを選ぶことが重要です。施術中にトラブルが発生した場合、医師の対応が速やかに行われることで、安全性が確保されます。また、医師による事前のカウンセリングがしっかり行われているかも確認しましょう。
2.2 口コミや評判の確認
実際にそのクリニックで脱毛を受けた人の口コミや評判を確認することで、クリニックの対応や施術の質、スタッフの技術力などが把握できます。特に、施術の効果や痛みの軽減方法について、実体験に基づく評価は重要です。
2.3 保証制度が整っているか
脱毛効果が出なかった場合や、万が一トラブルが発生した際に対応してもらえるかどうか、保証制度を確認しておくことも大切です。多くのクリニックでは、追加施術やアフターケアが含まれる保証制度が用意されています。これにより、長期間にわたる安心感が得られます。
3. 料金体系の透明性
医療脱毛は高額な施術が多いため、料金体系が明瞭であることが重要です。料金プランに不透明な部分がないか、追加料金が発生するかどうかを確認しましょう。
3.1 回数コースと無制限プラン
クリニックによって、脱毛のプランは回数コースと無制限プランがあります。回数コースでは、5〜8回程度の施術が一般的ですが、十分な効果を得るためには追加施術が必要になる場合があります。毛の量が多い場合や、完璧に脱毛したい場合は、無制限プランを選ぶと安心です。
3.2 追加費用の確認
- キャンセル料: 予約の変更やキャンセルに対して費用が発生する場合があります。キャンセルポリシーを事前に確認しておくと、トラブルを避けられます。
- シェービング代: 施術前に自己処理をしていない場合、クリニックでシェービングをしてもらう必要がありますが、この際に追加費用がかかることがあります。
- 麻酔代: 痛みに対する対策として麻酔を使用する場合、その費用がかかるかどうかを確認しましょう。
4. 痛みへの対応
医療脱毛は出力が高いため、痛みを感じやすいです。特に、VIOやひげなどの濃い毛が密集している部位では痛みが強くなることが多いので、クリニックがどのように痛みを軽減する対策をしているかを確認しましょう。
4.1 麻酔の提供
痛みが心配な場合は、麻酔クリームや笑気麻酔を提供しているクリニックを選ぶと安心です。特に、痛みを感じやすいVIO脱毛やひげ脱毛では、麻酔を使用することで快適に施術を受けられます。
4.2 冷却機能付きレーザー
一部のレーザー機器には、施術中に冷却装置が付いているものがあります。レーザー照射と同時に肌を冷やすことで、痛みや熱感を軽減し、より快適な施術が可能になります。痛みを抑えたい方は、冷却機能付きのレーザー機器を使用しているクリニックを選ぶと良いでしょう。
5. 施術の対応力(毛質・肌質への適応)
毛質や肌質によって、適切な施術方法や使用する機器が異なります。自分の肌質や毛の状態に合わせた施術ができるかどうかも重要なポイントです。
5.1 敏感肌や色黒肌の場合
敏感肌や日焼けした肌、色素が濃い肌の場合、使用できるレーザー機器が限られることがあります。例えば、YAGレーザーや蓄熱式レーザーは、色黒の肌や日焼けした肌にも安全に使用できるため、こうした機器を取り扱っているクリニックを選ぶことが重要です。
5.2 部位ごとの対応力
医療脱毛は、顔やVIOなど、デリケートな部分にも対応できますが、これらの部位は他の部分と比べて痛みやリスクが高いため、専門的な施術技術が求められます。部位ごとの経験や実績が豊富なクリニックを選ぶことで、安心して施術を受けることができます。
まとめ
医療脱毛を選ぶ際は、使用するレーザー機器の種類やクリニックの信頼性、料金体系、予約の取りやすさ、アフターケアなど、さまざまな要素を慎重に確認することが大切です。これらのポイントをしっかり押さえ、適切なクリニックを選ぶことで、安心して施術を受け、効果的な脱毛を実現できるでしょう。
記事監修医師プロフィール
理事長/KOBE美容皮膚科
山本 周平
国立神戸大学医学部卒業 製鉄記念広畑病院勤務(形成外科、皮膚科、内科に従事)
中谷病院勤務(内科に従事)
湘南美容クリニック勤務(美容医療に従事)
神戸朝日病院(内科、皮膚科に従事)
複数の有名クリニックにて勤務 美容クリニックにて院長を歴任
2019年8月にお客様第一のクリニックを作るため、当クリニックを開業 2020年8月に医療法人康徳会理事長に就任