おすすめのダーマペン活用法:クリニックでの施術と自宅でのホームケア
ダーマペンは、肌再生やニキビ跡、毛穴の改善などに効果的なプロフェッショナルなスキンケア技術です。自宅で使用することは推奨されていないため、信頼できるクリニックでの施術が基本となります。ダーマペン施術を受けた後は、適切なホームケアが肌の回復を促進し、効果を最大限に引き出すカギとなります。ここでは、クリニックでのダーマペン施術と、それに続く自宅でのケアについて詳しく紹介します。
1. クリニックでのダーマペン施術とは?
ダーマペンは、マイクロニードリング技術を使った施術で、微細な針を肌にあてて小さな傷を作り、肌の自然な治癒力を利用してコラーゲンやエラスチンの生成を促進します。これにより、肌の再生を助け、さまざまな肌トラブルを改善します。
クリニックでのダーマペン施術の効果
- ニキビ跡の改善:凹凸のあるニキビ跡や色素沈着を目立たなくします。
- 毛穴の引き締め:開いた毛穴を改善し、肌を滑らかにします。
- シワや小じわのケア:コラーゲン生成を促進し、肌のハリや弾力が増すことで、シワや小じわを軽減します。
- くすみや色ムラの改善:肌のターンオーバーを促し、くすみや色ムラを解消します。
- 肌の弾力アップ:コラーゲンとエラスチンの生成が活性化され、ハリのある肌を取り戻します。
施術の流れ
- 肌の診断:まずは、クリニックで医師が肌の状態を診断し、最適な針の深さや施術内容を決定します。針の深さは肌トラブルに応じて変わり、ニキビ跡や深いシワには深い針が使用されることがあります。
- 麻酔クリームの塗布:施術中の痛みを軽減するために、麻酔クリームが塗布されます。クリームは10〜20分ほどで効果を発揮します。
- ダーマペン施術:微細な針を使って肌に小さな傷をつけ、肌の治癒力を引き出します。施術中は、医師が均等に顔全体に施術を行い、必要に応じて部分的に重点的なケアをします。
- 施術後の鎮静ケア:施術後は、肌が一時的に赤みや刺激を感じやすいため、クーリングや鎮静クリームが塗布され、肌を落ち着かせます。
2. ダーマペン後の自宅でのホームケア
ダーマペン施術を受けた後のホームケアは、肌の回復をサポートし、施術効果を高めるために非常に重要です。施術後の肌は敏感で、正しいケアが欠かせません。ここでは、施術後に自宅でできるケア方法を紹介します。
(1) 保湿ケア
ダーマペン施術後、肌は一時的に乾燥しやすくなります。保湿は、肌の回復を促進し、施術効果を高めるための最も重要なステップです。刺激が少なく、肌に優しい保湿剤を選びましょう。
- ヒアルロン酸配合のセラム:ヒアルロン酸は肌に水分を与え、乾燥を防ぎます。施術後、数日は特に保湿を徹底しましょう。
- おすすめ製品:オバジ(Obagi) プロCセラム(ビタミンCとヒアルロン酸配合)
- セラミドクリーム:セラミドは、肌のバリア機能をサポートし、外部刺激から肌を守ります。乾燥を防ぎ、肌を柔らかく保ちます。
- おすすめ製品:CeraVe(セラヴィ) モイスチャライジングクリーム
(2) 鎮静ケア
ダーマペン施術後の赤みやヒリヒリ感を抑えるためには、鎮静効果のある製品を使用しましょう。アロエベラやパンテノールが配合された製品が効果的です。
- 鎮静クリーム:肌を落ち着かせ、赤みを抑えるためのクリームを使用します。アロエベラやカモミールエキス配合のものが良いでしょう。
- おすすめ製品:ラ ロッシュ ポゼ(La Roche-Posay) シカプラスト バーム B5
(3) 日焼け止めの使用
施術後の肌は、紫外線に非常に敏感になります。紫外線を浴びると、色素沈着やシミができやすくなるため、日中はSPF30以上の日焼け止めを必ず塗りましょう。
- 日焼け止めクリーム:紫外線から肌を保護するために、外出時は日焼け止めを忘れずに塗布します。ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせない)製品を選ぶと、ニキビができにくくなります。
- おすすめ製品:ラ ロッシュ ポゼ(La Roche-Posay) UVイデア XL プロテクショントーンアップ(SPF50+)
3. ダーマペン後の注意点
(1) 肌への刺激を避ける
施術後は、肌が非常に敏感な状態になっています。刺激の強いスキンケア製品(レチノールやAHA/BHAなどの酸性成分)は一時的に避け、肌が回復するまで優しい成分のスキンケアを行います。
(2) 施術後数日はメイクを控える
ダーマペン施術後は、肌に小さな傷があるため、メイクは2〜3日控えることが推奨されます。肌が完全に回復するまで、クレンジングやメイクが肌に負担をかける可能性があるため、自然な状態を保ちましょう。
(3) 日焼けを避ける
施術後は特に紫外線によるダメージを受けやすいため、直射日光を避けるように注意します。外出時には帽子や日傘を使用することもおすすめです。
4. ダーマペン施術の頻度
ダーマペンの効果を最大化するためには、定期的な施術が重要です。しかし、施術の頻度は肌の状態や目的によって異なります。一般的には、4〜6週間に1回の施術が推奨されます。
- ニキビ跡や深いシワ:4〜6週間に1回の施術が効果的です。数回の施術を行うことで、肌の再生が促進され、跡やシワが改善されます。
- 軽い肌トラブル:毛穴の改善や肌のトーンアップを目的とする場合は、2〜3ヶ月に1回の施術でも効果が期待できます。
まとめ
クリニックで行うダーマペン施術は、ニキビ跡やシワ、毛穴などの肌トラブルに対して非常に効果的な治療法です。施術後の自宅でのホームケアをしっかりと行うことで、肌の回復をサポートし、効果を最大限に引き出すことができます。保湿や鎮静ケア、紫外線対策を徹底し、健康的で美しい肌を手に入れましょう。
記事監修医師プロフィール
理事長/KOBE美容皮膚科
山本 周平
国立神戸大学医学部卒業 製鉄記念広畑病院勤務(形成外科、皮膚科、内科に従事)
中谷病院勤務(内科に従事)
湘南美容クリニック勤務(美容医療に従事)
神戸朝日病院(内科、皮膚科に従事)
複数の有名クリニックにて勤務 美容クリニックにて院長を歴任
2019年8月にお客様第一のクリニックを作るため、当クリニックを開業 2020年8月に医療法人康徳会理事長に就任