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「肌荒れとニキビの赤みを撃退!自宅でできる5つの簡単スキンケア法」

ニキビの赤みや肌荒れは、日々のケアで大幅に改善することが可能です。特に、正しいスキンケア方法を取り入れることで、赤みや肌荒れの症状を和らげ、健康的でクリアな肌を取り戻すことができます。以下では、自宅で簡単にできる5つのスキンケア方法を紹介します。


1. 優しい洗顔で肌を清潔に保つ

肌荒れやニキビの赤みを防ぐために、優しい洗顔は最も基本的で重要なステップです。洗顔によって、皮脂や汚れ、メイクの残りを落とし、毛穴の詰まりを防ぐことができます。

  • 注意点:ゴシゴシ洗わず、優しくマッサージするように洗うことがポイントです。また、洗顔料は低刺激のものを選び、肌のバリア機能を壊さないようにしましょう。
  • おすすめ成分:グリセリンやセラミドを含む洗顔料は、洗顔後も肌に潤いを残し、赤みを悪化させないために効果的です。

2. 冷却で炎症を抑える

ニキビの赤みや炎症を和らげるには、冷却が有効です。氷や冷たいタオルを使って、ニキビの部分を数分間冷やすことで、赤みが引きやすくなります。

  • 方法:清潔なタオルに氷を包み、赤みのあるニキビ部分に数分間当てます。これにより、炎症が軽減され、ニキビが落ち着きます。
  • 頻度:1日2回ほど行うことで、赤みや炎症を効果的に抑えることができます。

3. 保湿ケアで肌のバリア機能をサポート

保湿ケアは、肌の水分バランスを整え、バリア機能を強化するために重要です。乾燥すると、肌は皮脂を過剰に分泌し、ニキビや肌荒れが悪化する可能性があります。

  • 選ぶべき成分:ヒアルロン酸、セラミド、グリセリンを含む低刺激の保湿剤を使用することで、肌の水分を保持し、ニキビや赤みの予防につながります。
  • 朝晩のケア:朝と夜にしっかりと保湿ケアを行い、洗顔後すぐに保湿することで、肌の乾燥を防ぎましょう。

4. 日焼け止めで紫外線から肌を守る

日焼け止めは、肌を紫外線(UV)から守るために必須のアイテムです。紫外線は肌にさまざまな悪影響を与え、シミやシワ、肌の老化を引き起こすだけでなく、ニキビの赤みや色素沈着を悪化させる可能性もあります。ここでは、日焼け止めの基本情報と、選び方、使い方について詳しく説明します。


1. 日焼け止めの役割と必要性

紫外線には主に2種類の波長があり、それぞれ肌に異なるダメージを与えます:

  • UVA(紫外線A波):肌の奥深く、真皮層にまで到達し、肌の老化(光老化)を引き起こします。しわやたるみの原因となり、シミや色素沈着を悪化させます。
  • UVB(紫外線B波):表皮に作用し、日焼けや肌の炎症を引き起こします。肌が赤くなったり、ヒリヒリと痛む症状の原因となり、シミや皮膚がんのリスクを高めます。

これらのダメージを防ぐために、日焼け止めはSPFPAによって保護力が示されています。

(1) SPF(Sun Protection Factor)

  • UVBを防ぐ指標:主に日焼け(赤みや炎症)を防ぐ効果を示しています。
  • 数値の目安:日常生活にはSPF30以上、屋外での活動や強い日差しを浴びる場面ではSPF50以上が推奨されます。

(2) PA(Protection Grade of UVA)

  • UVAを防ぐ指標:シワやたるみ、色素沈着を引き起こすUVAの防止効果を示しています。
  • 「+」の数:PA+からPA++++まであり、+が多いほど防御力が高いです。

2. 日焼け止めの種類と特徴

日焼け止めには、大きく分けて2つのタイプがあります。選び方は、肌質や用途に合わせて決定することが大切です。

(1) 紫外線吸収剤(ケミカル)

  • 仕組み:紫外線を吸収して化学反応を起こし、無害な熱エネルギーに変える。
  • 特徴:塗り心地が軽く、白浮きしにくい。化学反応を起こすため、敏感肌には刺激を感じやすい場合があります。
  • おすすめ使用場面:日常的な活動やメイク前に使いやすいです。

(2) 紫外線散乱剤(フィジカル)

  • 仕組み:紫外線を肌の表面で反射・散乱させる。
  • 特徴:物理的に紫外線をブロックするため、敏感肌や赤ちゃんにも優しい。ただし、白浮きしやすい場合があります。
  • おすすめ使用場面:敏感肌や長時間の屋外活動、子どもに使用する場合に最適です。

3. 肌質別の日焼け止めの選び方

(1) 乾燥肌の場合

乾燥肌は、保湿成分が含まれた日焼け止めが最適です。ヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分が配合されているものを選ぶと、日焼け止めによる乾燥を防ぎます。

  • おすすめ成分:ヒアルロン酸、セラミド、グリセリン。

(2) 脂性肌・ニキビ肌の場合

脂性肌やニキビができやすい肌は、軽いテクスチャーのノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)日焼け止めを選ぶことが重要です。ジェルタイプやウォーターベースの日焼け止めが適しています。

  • おすすめ成分:シリカ、ナイアシンアミド、亜鉛。

(3) 敏感肌の場合

敏感肌は、**紫外線散乱剤(フィジカル)**が含まれた日焼け止めが適しています。肌に優しい成分を使用し、アルコールやパラベンなどの添加物が入っていないものを選ぶと良いでしょう。

  • おすすめ成分:酸化亜鉛、酸化チタン、無添加処方。

4. 日焼け止めの正しい使い方

日焼け止めの効果を最大限に引き出すためには、適切な使い方が重要です。以下のポイントに注意して使用しましょう。

(1) 十分な量を塗布

日焼け止めは、少量では十分な効果を発揮できません。顔全体に対して1円玉大、体全体には500円玉大の量を目安に、しっかりと塗布します。

(2) 2〜3時間ごとの再塗布

汗や皮脂で日焼け止めの効果が薄れるため、2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されます。特に屋外での活動時は、こまめに再塗布しましょう。

(3) クレンジングでしっかり落とす

日焼け止めは落ちにくい成分が含まれていることがあるため、クレンジング剤を使用してしっかり落とすことが重要です。特にウォータープルーフタイプの日焼け止めは、専用のクレンジングを使うと良いでしょう。


5. おすすめの日焼け止め製品

(1) ビオレ UV アクアリッチ ウォータリーエッセンス

  • 特徴:軽いテクスチャーで、脂性肌やニキビ肌にも適しています。汗や水にも強く、SPF50+/PA++++と高い防御力があります。

(2) ラロッシュポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ

  • 特徴:敏感肌向けの日焼け止めで、トーンアップ効果もあり、化粧下地としても使えます。SPF50+/PA++++で、紫外線防御力も抜群です。

(3) ANESSA(アネッサ)パーフェクトUV スキンケアミルク

  • 特徴:ウォータープルーフでありながら、肌に優しい保湿成分を含んでいるため、乾燥肌にも適しています。SPF50+/PA++++の強力な紫外線カット効果があります。

 

5. 抗炎症成分を含むスキンケア製品を使用

抗炎症成分を含むスキンケア製品は、ニキビや肌荒れなどによる炎症を抑え、肌のトラブルを和らげる効果が期待できます。これらの成分は、炎症による赤みや腫れを抑え、肌を鎮静させ、治癒をサポートするために非常に有効です。以下では、代表的な抗炎症成分と、それを含むスキンケア製品の役割について詳しく説明します。


1. グリチルリチン酸

成分の特徴:

グリチルリチン酸(グリチルリチン酸2Kとも呼ばれる)は、甘草エキスから抽出される成分で、優れた抗炎症作用があります。肌の炎症を抑えるため、赤みや腫れ、かゆみなどの症状を緩和し、ニキビの治癒を促進します。

効果:

  • ニキビや赤みを抑える:炎症を抑える効果により、ニキビや肌荒れによる赤みを軽減します。
  • 敏感肌にも優しい:刺激が少なく、敏感肌でも使用できるため、さまざまなスキンケア製品に含まれています。

含まれている製品:

  • キュレル 化粧水(特に敏感肌向け)
  • ロート製薬 メンソレータム アクネス 薬用クリーム

2. アロエベラエキス

成分の特徴:

アロエベラエキスは、自然由来の成分であり、肌の鎮静効果や保湿効果に優れています。アロエベラには、多糖類やアミノ酸が豊富に含まれており、肌の炎症を和らげ、潤いを与える作用があります。

効果:

  • 鎮静効果:炎症を起こした肌を優しく鎮め、赤みやヒリヒリ感を軽減します。
  • 保湿効果:アロエベラには保湿成分が含まれており、乾燥した肌にも効果的です。保湿が足りないと、ニキビが悪化することがあるため、アロエベラの保湿効果は重要です。

含まれている製品:

  • アロエベラジェル(多くのブランドで提供、特に韓国のスキンケアブランドで人気)
  • ホリカホリカ アロエスージングジェル

3. ナイアシンアミド(ビタミンB3)

成分の特徴:

ナイアシンアミドは、ビタミンB3の一種で、抗炎症作用とともに皮脂の分泌を調整する作用があります。ニキビの発生を抑え、既存のニキビや赤みを軽減するのに効果的です。

効果:

  • 皮脂分泌の調整:皮脂の過剰分泌を抑え、ニキビの発生を予防します。
  • 赤みや炎症を鎮める:炎症を抑えることで、ニキビ跡の赤みや色素沈着の改善にも役立ちます。

含まれている製品:

  • オバジC25セラムネオ(ビタミンCとナイアシンアミドを配合)
  • セラヴィ ナイアシンアミドクリーム

4. アゼライン酸

成分の特徴:

アゼライン酸は、ニキビ治療でよく使用される抗炎症成分で、細菌の増殖を抑え、毛穴詰まりを防ぐ作用があります。また、メラニン生成を抑制するため、ニキビ跡の色素沈着にも効果があります。

効果:

  • 抗菌作用:アクネ菌の増殖を抑え、ニキビの悪化を防ぎます。
  • 角質ケア:肌のターンオーバーを促進し、毛穴詰まりを防ぐことで、ニキビ予防に効果的です。

含まれている製品:

  • PAULA'S CHOICE アゼライン酸ブースター
  • The Ordinary アゼライン酸サスペンション 10%

5. ツボクサエキス(シカエキス)

成分の特徴:

ツボクサエキス(シカエキスとも呼ばれる)は、韓国のスキンケア製品で非常に人気のある成分で、強力な抗炎症効果を持っています。傷の治癒や鎮静作用があり、敏感肌やニキビ肌に適しています。

効果:

  • 炎症の鎮静:赤みやヒリヒリ感を軽減し、ニキビ跡や肌荒れの治癒を促進します。
  • 保護作用:肌のバリア機能を強化し、外部からの刺激から肌を守ります。

含まれている製品:

  • ドクタージャルト シカペアクリーム
  • エイプリルスキン リアルカーミングシカクリーム

抗炎症成分を含むスキンケア製品は、ニキビや肌荒れの改善に非常に役立ちます。グリチルリチン酸やアロエベラ、ナイアシンアミド、アゼライン酸、ツボクサエキスなど、これらの成分を含む製品は、炎症を抑えるだけでなく、皮膚の再生や保護、保湿にも効果があります。ニキビや肌荒れが気になる際には、これらの成分を含むスキンケア製品を日常のケアに取り入れることで、健康な肌を維持する助けとなるでしょう。

 

まとめ

ニキビや肌荒れの赤みを改善するためには、適切なスキンケアを日常的に行うことが重要です。洗顔や冷却、保湿、日焼け止めの使用、そして抗炎症成分を含む製品を取り入れることで、赤みを抑え、肌を落ち着かせることができます。毎日のケアをしっかり続けて、肌のバリア機能を強化し、肌荒れとニキビの悩みから解放されましょう。

記事監修医師プロフィール

理事長/KOBE美容皮膚科

山本 周平

国立神戸大学医学部卒業 製鉄記念広畑病院勤務(形成外科、皮膚科、内科に従事)
中谷病院勤務(内科に従事)
湘南美容クリニック勤務(美容医療に従事)
神戸朝日病院(内科、皮膚科に従事)
複数の有名クリニックにて勤務 美容クリニックにて院長を歴任
2019年8月にお客様第一のクリニックを作るため、当クリニックを開業 2020年8月に医療法人康徳会理事長に就任

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