「肌荒れにサヨナラ!ニキビのクレーターの跡を改善する方法」
ニキビのクレーター跡(萎縮性瘢痕)は、炎症が深部にまで及んだニキビが治癒した後に、皮膚が十分に再生されず凹んでしまうことで生じます。このタイプの跡を改善するには、スキンケアだけでなく、医療的な治療も必要になることが多いです。以下では、クレーター跡を効果的に改善するための方法を詳しく解説します。
1. 医療的な治療法
(0) ポテンツァ治療
ポテンツァは、マイクロニードリングと高周波(RF:Radio Frequency)を組み合わせた最新の美容治療法で、ニキビ跡、シワ、たるみ、肌の質感改善に効果的です。この治療法は、ダーマペンや従来のRF治療とは異なり、より深く正確に皮膚に働きかけることができるため、コラーゲン生成を強力に促進し、肌の弾力やハリを取り戻す効果が期待されます。
ポテンツァの仕組み
ポテンツァは、微細な針を使って肌に微小な傷をつけ、そこに高周波エネルギーを送り込むことで、皮膚の真皮層までコラーゲンやエラスチンの生成を促進します。針の長さや高周波の強度を調節できるため、個々の肌の状態やニキビ跡の深さ、シワの程度に応じたカスタマイズ治療が可能です。
- マイクロニードリング:細い針で微小な傷をつけ、肌の自然な治癒力を利用して新しいコラーゲンを生成。
- 高周波エネルギー:皮膚の深部まで熱エネルギーを伝え、コラーゲン生成をさらに活性化。
ポテンツァの主な効果
- ニキビ跡の改善
クレーター型のニキビ跡に特に効果的です。高周波と針による刺激で、新しいコラーゲンの生成を促し、凹凸のない滑らかな肌へ導きます。 - 肌の引き締めとリフトアップ
高周波の熱がコラーゲンを引き締め、肌の弾力が回復するため、シワやたるみの改善が期待できます。特に目元やフェイスラインのたるみの引き締めに効果的です。 - 肌質改善
毛穴の開きや粗い肌質を改善し、ハリとツヤのある肌に仕上げます。さらに、マイクロニードリングが肌の再生をサポートするため、肌全体が明るくなり、滑らかさが増します。
ポテンツァのメリット
- カスタマイズが可能:針の長さや高周波の強度を個々の肌に合わせて調整できるため、オーダーメイド治療が可能です。
- 短いダウンタイム:治療後に軽い赤みや腫れが見られることがありますが、数日以内に治まるため、比較的短いダウンタイムで日常生活に戻ることができます。
- 即効性と持続性:1回の施術でも効果を感じられますが、数回の治療を重ねることで、持続的な改善が期待できます。
治療の流れ
- カウンセリング:肌の状態や悩みに合わせて、ポテンツァの治療計画を立てます。
- 麻酔クリームの塗布:施術中の痛みを軽減するため、麻酔クリームを塗布します。
- ポテンツァ施術:微細な針で肌に刺激を与えながら、高周波を皮膚に送り込んで治療を行います。
- アフターケア:施術後は保湿ケアや紫外線対策をしっかり行い、肌の回復をサポートします。
ポテンツァ治療後のケア
- 保湿:肌が一時的に乾燥しやすくなるため、ヒアルロン酸やセラミドを含む保湿剤を使用して、肌の潤いを保つことが重要です。
- 紫外線対策:施術後の肌は敏感な状態なので、紫外線対策を徹底し、SPF30以上の日焼け止めを毎日使用しましょう。
- ピーリング剤や刺激の強い製品を避ける:数週間はピーリングや刺激の強いスキンケア製品を避け、肌を優しくケアすることが推奨されます。
ポテンツァ治療の適応と注意点
適応:
- クレーター型のニキビ跡
- 毛穴の開き
- 肌のたるみやシワ
- ハリ・弾力の低下
注意点:
- 肌が敏感な方や炎症を起こしている状態の方は、施術ができない場合があります。施術前のカウンセリングで肌の状態をしっかり確認してもらいましょう。
- 治療後の赤みや腫れは通常数日で引きますが、個人差があるため、必要に応じて治療後のフォローアップが必要です。
(1) ダーマペン治療
ダーマペンは、微細な針で皮膚に小さな傷をつけ、その治癒過程でコラーゲンとエラスチンの生成を促進する治療法です。この治療は、クレーター型のニキビ跡に特に効果的です。新しいコラーゲンが生成されることで、凹んだ部分がふっくらし、肌が滑らかになります。
- 効果:肌の弾力を回復させ、クレーター跡を目立たなくする。
- 治療頻度:通常3〜6回の治療が推奨され、4〜6週間ごとに行われます。
(2) フラクショナルレーザー治療
フラクショナルレーザーは、肌の表面に微小な穴を開け、皮膚の再生を促す治療法です。このレーザーは、ダメージを与えた部分を刺激し、新しいコラーゲンとエラスチンの生成を促します。クレーター跡を滑らかにする効果が高く、皮膚を滑らかに再生させます。
- 効果:クレーター型のニキビ跡に対して強力な効果を発揮し、肌を再生させる。
- ダウンタイム:治療後に一時的な赤みや腫れが見られるが、通常1〜2週間で治まります。
(3) サブシジョン(Subcision)
サブシジョンは、クレーター型のニキビ跡に対する効果的な治療法です。皮膚の下にある瘢痕組織を物理的に切断し、跡を持ち上げることで肌を平らにする技術です。さらに、この過程で皮膚が自己修復しようとし、新しいコラーゲンが生成されます。
- 効果:深いクレーター状のニキビ跡に対して特に有効です。
- ダウンタイム:1週間程度の腫れや内出血が見られることがありますが、治癒後は肌が平滑になります。
(4) ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸をクレーター跡に直接注入することで、凹みを埋め、即効的に肌を滑らかにします。この治療法は即効性があり、短期間で見た目を改善するのに役立ちます。ただし、効果は一時的であり、数ヶ月ごとに再注入が必要です。
- 効果:即効性があり、すぐに凹みを目立たなくする。
- 持続期間:効果は通常6ヶ月〜1年程度で、定期的なメンテナンスが必要です。
2. 自宅でできるスキンケア法
(1) ビタミンC誘導体を使用
ビタミンC誘導体は、コラーゲン生成を促進し、肌の再生をサポートする効果があります。クレーター跡に対しては、肌のハリと弾力を高め、凹みを軽減するサポートを行います。また、抗酸化作用により、色素沈着や赤みの改善にも役立ちます。
- 使用方法:ビタミンC配合の美容液を毎朝晩のスキンケアに取り入れ、肌をしっかり保湿しながら使用するのが効果的です。
- おすすめ製品:オバジC25セラムネオなどの高濃度ビタミンC美容液が効果的です。
(2) レチノール製品で肌のターンオーバーを促進
レチノールは、肌のターンオーバーを促進し、皮膚の再生をサポートします。長期間使用することで、クレーター跡が徐々に目立たなくなる効果が期待できます。
- 効果:レチノールは、コラーゲン生成を促し、肌のハリを回復させる働きがあります。数ヶ月の継続使用が必要ですが、肌全体の質感が改善されます。
- 使用時の注意:最初は低濃度のレチノール製品から始め、徐々に濃度を上げるのが安全です。紫外線に敏感になるため、日中は日焼け止めを必ず使用してください。
(3) 保湿ケアで肌のバリア機能を高める
肌が乾燥していると、クレーター跡が目立ちやすくなります。ヒアルロン酸やセラミドを含む保湿クリームを使用し、肌のバリア機能を高めることで、治癒過程をサポートします。
- 使用方法:毎朝晩、化粧水や美容液を使用した後、保湿クリームで肌をしっかり保湿することが大切です。
- おすすめ製品:キュレル 潤浸保湿クリームや、セラヴィ モイスチャライザー。
3. 予防法:ニキビができた時の適切なケア
ニキビができた際に適切なケアを行うことで、クレーター跡を予防することが可能です。以下の予防策を徹底することで、肌を守り、ニキビが治った後の跡を防ぎましょう。
- ニキビを無理につぶさない:ニキビを無理につぶすと、皮膚がさらに損傷し、クレーター跡が残りやすくなります。ニキビが悪化する前に、皮膚科で適切な治療を受けましょう。
- 紫外線対策を徹底:紫外線は、ニキビ跡を色素沈着させ、さらに目立たせる原因となります。毎日、日焼け止めを塗る習慣をつけることで、ニキビ跡の悪化を防ぎます。
まとめ
クレーター型のニキビ跡を改善するためには、医療的な治療とスキンケアの両方が重要です。ダーマペンやフラクショナルレーザー、サブシジョンといった専門的な治療法を取り入れることで、クレーター跡を効果的に改善できます。また、ビタミンCやレチノールを含むスキンケア製品を使い、肌の再生をサポートすることも大切です。
専門的な治療が必要な場合は、KOBE皮膚科クリニック福岡天神院でのカウンセリングをおすすめします。最新の美容治療を提供し、クレーター跡を改善するための治療を行っています。
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記事監修医師プロフィール
理事長/KOBE美容皮膚科
山本 周平
国立神戸大学医学部卒業 製鉄記念広畑病院勤務(形成外科、皮膚科、内科に従事)
中谷病院勤務(内科に従事)
湘南美容クリニック勤務(美容医療に従事)
神戸朝日病院(内科、皮膚科に従事)
複数の有名クリニックにて勤務 美容クリニックにて院長を歴任
2019年8月にお客様第一のクリニックを作るため、当クリニックを開業 2020年8月に医療法人康徳会理事長に就任