「サブシジョンとクレーター治療:ダーマペンとの併用で得られる驚きの効果とは?」
サブシジョン (Subcision) と ダーマペン (Dermapen) を組み合わせた治療は、特に深いクレーター型ニキビ跡や肌の凹凸に悩む方にとって、非常に効果的な治療法です。この2つの治療を併用することで、深いニキビ跡やクレーターを持ち上げながら、肌全体の再生を促進し、より滑らかで若々しい肌を取り戻すことができます。
1. サブシジョン (Subcision) とは?
サブシジョン (Subcision) は、主にクレーター型のニキビ跡や深いシワ、凹んだ瘢痕に対して行われる治療法です。この技術は、皮膚の下にある瘢痕組織を物理的に切断し、肌の凹凸を内側から持ち上げることで、滑らかな肌を取り戻すものです。サブシジョンは、凹んだニキビ跡や、コラーゲンが減少してできた深いシワなどに特に効果的です。
サブシジョンのメカニズム
サブシジョンでは、**特殊な針(キャニュラやブレード型の専用の器具)**を用いて皮膚の下に挿入し、瘢痕組織(コラーゲン線維など)を物理的に切断します。凹みができる原因は、瘢痕組織が皮膚を引っ張ることで起こるため、その繊維を断ち切ることで、肌が内側から持ち上がり、凹んでいた部分が滑らかに再生されます。
サブシジョンの効果
- 肌の持ち上げ:凹んだ部分を引き下げている繊維組織を物理的に切断することで、肌を内側から持ち上げ、平らにします。
- コラーゲン生成の促進:切断された瘢痕組織は自然に修復される過程で、新しいコラーゲンが生成され、肌の滑らかさが増します。
- 即効性:1回の施術でも効果が実感できる場合が多く、深い凹みのニキビ跡やシワにも効果を発揮します。
サブシジョンの治療対象
サブシジョンは、以下のような深い凹みや瘢痕に特に効果的です:
- クレーター型ニキビ跡:肌の表面に深い凹みを作るタイプのニキビ跡(アイスピック型やローリング型のニキビ跡)に最適です。
- 深いシワや瘢痕:年齢によるシワや手術跡、怪我による瘢痕など、肌が凹んでしまっている部分に有効です。
- 脂肪吸引後の瘢痕:脂肪吸引手術後に残る肌の凹凸や瘢痕を改善するために利用されることもあります。
サブシジョンのメリットとデメリット
メリット
- 即効性:1回の治療で効果が見られることが多く、深い凹みやクレーター型のニキビ跡に対して非常に高い効果が期待できます。
- コラーゲン生成:皮膚が持ち上がるだけでなく、コラーゲン生成が促されることで、肌の弾力やハリも向上します。
- 長期的な改善:複数回の施術を行うことで、長期的に肌の質感や凹凸の改善が期待できます。
デメリット
- 内出血や腫れ:治療後には内出血や腫れが発生することがあり、1〜2週間程度続くことがありますが、時間と共に治まります。
- 複数回の施術が必要:一度で十分な効果を得られることもありますが、凹みが深い場合には複数回の施術が推奨されます。
- ダウンタイム:内出血や腫れが発生するため、完全な回復には時間がかかることがあります。
サブシジョンと他の治療法の併用
サブシジョンは、単体でも効果的ですが、他の治療法と併用することで相乗効果が得られます。特に、ダーマペンやレーザー治療などと併用することで、肌の再生効果をさらに高め、全体的な肌質の改善が可能です。
- ダーマペン:サブシジョンで瘢痕を改善しつつ、ダーマペンでコラーゲン生成を促進し、肌全体のトーンや質感を滑らかにします。
- レーザー治療:サブシジョンで改善された後、レーザー治療で表皮の細かい凹凸や色素沈着を改善することができます。
治療後のアフターケア
サブシジョンの治療後は、適切なアフターケアを行うことで、治療効果を最大限に引き出すことが可能です。
- 保湿ケア:治療後は乾燥しやすくなるため、十分な保湿が重要です。ヒアルロン酸やセラミドを含む保湿剤がおすすめです。
- 紫外線対策:施術後の肌は非常にデリケートであるため、SPF30以上の日焼け止めを使用し、紫外線から肌を守る必要があります。
- 刺激の少ないスキンケア:治療後数日は刺激を避け、肌に優しいスキンケアを行いましょう。
2. ダーマペン (Dermapen) とは?
ダーマペン (Dermapen) は、肌の再生やコラーゲン生成を促すために使用されるマイクロニードリング技術をベースにした美容治療機器です。皮膚に微細な針を用いて小さな穴を開け、肌の自然な治癒反応を引き起こすことで、コラーゲンとエラスチンの生成を促進し、肌の質感やトーン、ハリを改善します。
ダーマペンの仕組み
ダーマペンは、電動デバイスに取り付けられた超微細な針を高速で肌に刺すことで、皮膚の表面に無数の微小な傷を作ります。このプロセスは、肌の自己治癒力を引き出し、新しい細胞の再生を促します。微細な針が真皮層まで到達することで、肌の深層部にまで働きかけ、肌全体の再生を促進します。
コラーゲン生成
ダーマペンで開けられた小さな穴は、皮膚が自己修復を行う際に、コラーゲンとエラスチンを生成します。これにより、肌が引き締まり、ハリや弾力が戻ります。
ターンオーバーの促進
ダーマペンはまた、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促進し、古い角質や肌表面の不純物を除去するため、毛穴の詰まりやくすみの改善にもつながります。
ダーマペンの主な効果
- ニキビ跡の改善: ダーマペンは、特にクレーター状のニキビ跡や凹凸のある肌に対して非常に効果的です。肌が再生されることで、凹凸が滑らかになり、ニキビ跡が目立たなくなります。
- 毛穴の引き締め: 微細な針が肌に刺激を与え、毛穴が引き締まり、皮脂分泌が正常化されるため、毛穴の目立ちや詰まりが改善されます。
- シワや小じわの改善: ダーマペンは、真皮層にアプローチしてコラーゲン生成を促進するため、シワや小じわが目立たなくなり、肌の弾力が増します。
- 肌全体のトーンアップ: ダーマペンによる肌の再生効果で、肌のくすみが改善され、明るく健康的な肌トーンが実現します。
ダーマペンのメリット
- 短いダウンタイム:他の深い治療に比べ、ダーマペンの施術後のダウンタイムは短く、通常数日で回復します。施術後の赤みや腫れは比較的早く治まります。
- 広範囲な適応症:ダーマペンは、ニキビ跡、毛穴の開き、シワ、色素沈着、肌のハリ不足など、さまざまな肌トラブルに対応可能です。
- 自然なコラーゲン生成:外部からコラーゲンを補充するのではなく、皮膚自体が再生プロセスを通じて自然にコラーゲンを生成するため、より自然な若返りが期待できます。
ダーマペンの施術の流れ
- カウンセリング: 施術前に肌の状態を確認し、ニキビ跡、シワ、毛穴の開きなど、どのような悩みに対して治療するかを確認します。
- 麻酔クリームの塗布: 痛みを抑えるために、施術前に麻酔クリームを塗布します。これにより、施術中の痛みや不快感を最小限に抑えることができます。
- ダーマペン施術: 麻酔が効いた後、電動デバイスを使って、微細な針で肌に刺激を与えます。施術時間は30〜60分程度で、施術後には軽い赤みや腫れが見られますが、通常数日で収まります。
- アフターケア: 施術後は保湿ケアや紫外線対策が非常に重要です。皮膚が敏感になっているため、刺激の少ないスキンケア製品を使用し、紫外線を避けることが推奨されます。
ダーマペンの副作用とダウンタイム
ダーマペンは比較的安全な治療法ですが、以下のような副作用が出ることがあります:
- 赤みや腫れ:施術後に赤みや腫れが見られることがありますが、通常は1〜2日で治まります。
- 内出血:皮膚の下で微細な内出血が起こる場合もありますが、これも数日で自然に消えます。
- 乾燥:施術後は一時的に肌が乾燥しやすくなるため、適切な保湿が必要です。
3. サブシジョンとダーマペンの併用治療による相乗効果
サブシジョンとダーマペンを併用することで、ニキビ跡やクレーターの治療効果を最大限に引き出すことが可能です。サブシジョンで凹みを改善し、ダーマペンで肌の再生を促すことで、肌全体の質感とトーンが改善されます。
併用治療のメリット
- 深部と表層へのアプローチ:サブシジョンで深いクレーターを物理的に持ち上げ、ダーマペンで表層の肌再生を促すことで、肌の凹凸が総合的に改善されます。
- コラーゲン生成の増幅:両方の治療がコラーゲン生成を促進するため、併用することで肌がふっくらし、より滑らかで若々しい肌が得られます。
- 肌のトータルケア:ニキビ跡やクレーターだけでなく、肌全体の質感やトーンの改善にも効果的です。
4. サブシジョンとダーマペンの併用治療後のアフターケア
併用治療後は、保湿ケアと紫外線対策が重要です。治療後の肌はデリケートな状態になるため、適切なアフターケアを行うことで、治療の効果を最大限に引き出すことができます。
- 保湿:ダーマペンとサブシジョン後の肌は乾燥しやすいため、ヒアルロン酸やセラミドを含む保湿剤でしっかりと保湿しましょう。
- 紫外線対策:紫外線に敏感になるため、SPF30以上の日焼け止めを使用して紫外線から肌を守ることが重要です。
5. 治療の効果を最大化するための頻度とタイミング
サブシジョンとダーマペンは、一度の治療でも効果がありますが、複数回の施術を行うことで、より効果的な結果が得られます。通常、2〜3週間の間隔を空けて、3〜6回の治療が推奨されます。
まとめ
サブシジョンとダーマペンを併用することで、クレーター型ニキビ跡や肌の凹凸を効果的に改善し、肌全体の質感やトーンを滑らかにすることができます。サブシジョンで肌の深部に働きかけ、ダーマペンで表層の再生を促すことで、肌が若返り、毛穴やシワの改善にも役立ちます。長期的なコラーゲン生成効果により、持続的な若々しい肌が手に入ります。
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記事監修医師プロフィール
理事長/KOBE美容皮膚科
山本 周平
国立神戸大学医学部卒業 製鉄記念広畑病院勤務(形成外科、皮膚科、内科に従事)
中谷病院勤務(内科に従事)
湘南美容クリニック勤務(美容医療に従事)
神戸朝日病院(内科、皮膚科に従事)
複数の有名クリニックにて勤務 美容クリニックにて院長を歴任
2019年8月にお客様第一のクリニックを作るため、当クリニックを開業 2020年8月に医療法人康徳会理事長に就任