「ニキビ跡を消す魔法の杖?ダーマペン/フラクショナル/ポテンツァで肌再生を実現する方法」
ニキビ跡の治療は、特にクレーター状のニキビ跡や凹凸が残る場合、通常のスキンケアでは改善が難しいことが多く、医療的な美容治療が効果的です。ダーマペン、フラクショナルレーザー、ポテンツァといった最新の美容技術を活用することで、肌の再生を促し、ニキビ跡の目立たない滑らかな肌を手に入れることができます。それぞれの治療法がどのように働き、ニキビ跡の改善に役立つのかを詳しく解説します。
1. ダーマペン(マイクロニードリング)
ダーマペンは、肌の自己再生力を活用したマイクロニードリング技術で、微細な針を使用して肌に非常に小さな傷を作り、その自然治癒過程を促進してコラーゲンやエラスチンの生成を促す治療法です。この治療法は、ニキビ跡、毛穴の開き、肌のハリ不足、小じわなどに効果が高く、近年多くの美容クリニックで採用されています。
1. ダーマペンの仕組み
ダーマペンは、12本以上の極細針を使用して、肌表面に微小な穴を開けます。これにより、皮膚の自然な修復機能が活性化され、肌の再生が促進されます。施術後、肌が自然にコラーゲンとエラスチンを生成するため、肌の弾力や質感が改善します。
コラーゲン生成の促進
- 肌に小さな穴ができると、体はその部分を修復しようとし、コラーゲンやエラスチンが生成されます。これにより、肌が内側から再生され、ニキビ跡の凹凸や小じわが目立たなくなります。
ターンオーバーの促進
- ダーマペンは、肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進するため、くすみや肌トーンの不均一も改善され、肌が滑らかになります。
2. ダーマペンの効果
ダーマペンは、以下のような多くの肌悩みに対して高い効果を発揮します。
2.1 ニキビ跡の改善
ダーマペンは、特にクレーター状のニキビ跡の改善に効果的です。コラーゲン生成を促進することで、肌の凹凸が滑らかになり、ニキビ跡が目立たなくなります。
2.2 毛穴の引き締め
毛穴が目立つ原因は、皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりにありますが、ダーマペンは毛穴周りの肌を強化し、毛穴を引き締める効果があります。
2.3 肌のハリと弾力の向上
ダーマペンによるコラーゲン生成の促進は、肌のハリや弾力を向上させます。特に、年齢とともにハリが失われた肌に対して効果的で、若々しい印象を取り戻すことができます。
2.4 小じわや細かいしわの改善
ダーマペンは、小じわや細かいしわの改善にも有効です。肌の再生が促進されることで、しわが浅くなり、全体的にふっくらとした肌質になります。
3. 施術の流れ
- カウンセリング:患者の肌の状態や悩みを把握し、施術が適しているかを確認します。
- 麻酔クリームの塗布:痛みを抑えるために、麻酔クリームを施術部分に塗布します。
- ダーマペン施術:微細な針を用いて、肌に数千の微小な穴を開けます。施術時間は約30分程度です。
- アフターケア:施術後、肌の炎症や赤みを抑えるための保湿や鎮静効果のあるスキンケアが行われます。
4. ダーマペンのメリット
- 低侵襲でダウンタイムが少ない:レーザー治療や化学ピーリングに比べて、ダーマペンは肌への負担が少なく、施術後のダウンタイムが短いです。施術後は赤みが数日間続くことがありますが、ほとんどの場合、1週間以内に落ち着きます。
- 肌の再生力を活かす:ダーマペンは、体の自己再生力を利用するため、自然な治療法として注目されています。
5. ダーマペンのデメリットやリスク
- 赤みや腫れ:施術後に一時的に赤みや腫れが生じることがあります。通常、数日で回復しますが、肌が敏感な方はダウンタイムが長引く可能性があります。
- 乾燥:施術後の肌は乾燥しやすいため、保湿ケアが必要です。
- 数回の施術が必要:1回の施術で効果を感じることもありますが、より高い効果を得るためには、3〜5回の施術が推奨されます。
6. ダーマペン後のケア
ダーマペン施術後は、肌がデリケートな状態になっているため、以下のケアが重要です。
- 保湿:施術後の乾燥を防ぐため、ヒアルロン酸やセラミドを含む保湿剤をしっかりと使用しましょう。
- 紫外線対策:紫外線に敏感になっているため、日焼け止めを使用して肌を保護しましょう。SPF30以上の日焼け止めを使用するのが推奨されます。
- 刺激を避ける:ピーリングや強いスクラブなどの刺激を避け、優しいスキンケアを心がけましょう。
2. フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、肌に細かなドット状のレーザーを照射し、真皮層まで届くことで、コラーゲン生成を刺激する治療法です。フラクショナルレーザーは、肌の広範囲に働きかけ、ニキビ跡を改善するだけでなく、シミや色素沈着にも効果的です。
メカニズム
- レーザーが皮膚の深部まで届き、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。
- 肌が内側から再生され、ニキビ跡が目立たなくなります。
適応する肌悩み
- 深いニキビ跡
- 色素沈着やシミ
効果の実感
- ニキビ跡の凹凸が平らになり、肌のトーンが均一になります。
- 数回の施術が推奨され、1回の治療でも改善が見られることが多いです。
3. ポテンツァ(RFマイクロニードリング)
ポテンツァは、マイクロニードルとRF(ラジオ波)技術を組み合わせた治療法です。微細な針で肌に傷をつけつつ、同時にRFエネルギーを照射することで、コラーゲン生成をさらに強力に促進します。ダーマペンにRFを加えた治療と考えることができ、より高い効果を短期間で実感することができます。
メカニズム
- 針による微小な傷とRFエネルギーでコラーゲン生成を強力に促進します。
- 肌の再生プロセスが加速され、しわやニキビ跡が大幅に改善されます。
適応する肌悩み
- クレーター状の深いニキビ跡
- 肌のたるみやしわ
効果の実感
- 肌の深部から再生を促し、滑らかでハリのある肌を取り戻します。
- 通常、3〜5回の施術でニキビ跡の改善が期待できます。
4. 治療後のケア
どの治療法も効果が高い一方で、治療後のケアがとても重要です。以下のケアポイントを守り、治療の効果を最大限に引き出しましょう。
- 保湿ケア:治療後は肌が乾燥しやすくなるため、しっかりと保湿を行うことが重要です。
- 紫外線対策:紫外線から肌を守るため、必ず日焼け止めを使用しましょう。
- 肌を刺激しない:施術後の肌は非常にデリケートです。摩擦や刺激を避けるようにしましょう。
まとめ
ニキビ跡の改善には、ダーマペン、フラクショナルレーザー、そしてポテンツァのような最新の美容治療が効果的です。これらの治療法は、それぞれ異なるメカニズムでコラーゲン生成を促進し、肌の再生を助けます。クレーター状のニキビ跡や深い肌の凹凸に対して、数回の治療で大きな改善が期待でき、滑らかで均一な肌を手に入れることが可能です。
興味のある方は、専門的なカウンセリングを受けて、自分の肌悩みに合った最適な治療法を見つけてください。
より詳しい情報や相談については、KOBE皮膚科クリニック福岡天神院でご相談いただけます。
記事監修医師プロフィール
理事長/KOBE美容皮膚科
山本 周平
国立神戸大学医学部卒業 製鉄記念広畑病院勤務(形成外科、皮膚科、内科に従事)
中谷病院勤務(内科に従事)
湘南美容クリニック勤務(美容医療に従事)
神戸朝日病院(内科、皮膚科に従事)
複数の有名クリニックにて勤務 美容クリニックにて院長を歴任
2019年8月にお客様第一のクリニックを作るため、当クリニックを開業 2020年8月に医療法人康徳会理事長に就任