保険診療の種類
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アトピー
アトピー性皮膚炎の原因は様々で、ひとつの原因に絞ることは難しいです。体質によるもの、環境によるものがありますが、どちらの場合も皮膚のバリア機能が低下することで、症状が悪化します。
そのため、アトピー性皮膚炎の治療は、スキンケアと薬物療法、そして環境を整えることを組み合わせて進めていきます。
スキンケアは、薬の使用量を減らしていくためにも有効です。
保湿外用剤を使用し、皮膚のバリア機能を正常に整えていくとともに、アトピー性皮膚炎の治療薬を用いて、炎症を抑えていきます。
さらに、ダニやほこりに注意したり、ペットを飼わないようにする、食事や睡眠に気を遣うなど、環境面も整えます。
このようにしながら、肌の状態を整えていき、症状の緩和・改善を図ります。 -
湿疹
皮膚の表面にできる炎症を湿疹と呼びます。症状はいくつかあり、ブツブツが出たり、赤くなったり、かゆみがあるなど様々です。
湿疹は外的要因と内的要因が重なり起こります。
症状が長く続く場合は、慢性湿疹、数日でおさまるものは急性湿疹です。
慢性化してしまうと、治療にも時間がかかってしまうため、早めの治療で完治させることが望ましいです。
湿疹の原因が分かっている場合は、原因となっているものを取り除いて症状が出ないようにする必要があります。
治療では、外用剤を使用し、患部の炎症を鎮めていきます。
掻いてしまうと症状が悪化するため、できるだけ触らないようにしなければいけません。
肌が乾燥するとかゆみが増すため、保湿も重要です。 -
イボ・ホクロ
いぼができる原因は、ウイルス性とそうでないものにより異なります。
ウイルス性のいぼの場合は、ウイルスが肌表面の傷口から入り込み感染することで、いぼができます。ウイルスが原因ではない場合は、紫外線によるダメージや加齢、摩擦などの肌への刺激が原因となり引き起こされます。
ほくろは、大きく分けると先天性のものと後天性のものがあり、先天性は遺伝、後天性は、紫外線やホルモンバランスの乱れ、生活習慣などが原因となります。
いぼやほくろの治療は、小さなものであれば切除ではなくレーザーを用いて取り除くことが可能です。 -
帯状疱疹
水疱瘡のウイルスが原因となり発症する帯状疱疹は、皮膚に痛みやかゆみが生じ、徐々にピリピリして水ぶくれのような状態になっていくのが特徴です。そして水ぶくれが破けてしまうと、ただれたようになります。ひどい場合は、跡が残ってしまうこともあります。
帯状疱疹の原因は、免疫力の低下などが挙げられます。
帯状疱疹の治療では、抗ウィルス薬を服用し、ウィルスを死滅させます。
また、必要に応じて鎮痛剤で痛みを和らげます。
治療せずに放置してしまうと、後遺症が残ってしまう可能性もあるため、身体にチクチクした痛みを感じ、かゆみや水ぶくれのような症状がある場合は、早めにご相談ください。