「ニキビとおさらば!IPL治療でニキビ跡を撃退する方法」
IPL(インテンシブ・パルス・ライト)治療は、ニキビ跡を改善するために非常に効果的な光治療の一つです。IPLは、様々な波長の光を肌に照射し、シミ、赤み、ニキビ跡、毛穴の開きなどの肌トラブルを総合的に改善する治療法です。レーザーとは異なり、IPLは肌へのダメージが少なく、ダウンタイムもほとんどないため、日常生活に支障をきたすことなく治療を続けることが可能です。
1. IPL治療がニキビ跡に効果的な理由
IPL治療がニキビ跡に効果的である主な理由は、光の波長が肌の深部にまで届き、肌の自然治癒力を促進するからです。IPLがニキビ跡に対してどのように作用するか、詳しく見ていきましょう。
1. 炎症後の色素沈着(赤み)の改善
ニキビ跡の赤みは、炎症によって血管が拡張している状態です。IPLは拡張した血管に光を当て、これを縮小させることで、赤みが軽減します。光が血管内のヘモグロビンに吸収されることで、毛細血管の過剰な拡張が抑えられ、炎症後の色素沈着が次第に目立たなくなります。
2. メラニンに対する効果
IPLは、メラニン色素にも作用します。ニキビ跡のシミや色素沈着(茶色や黒ずみ)は、光によって破壊され、ターンオーバーを促進することで、色素沈着を軽減します。これにより、ニキビ跡の色ムラが均一になり、肌のトーンが改善します。
3. コラーゲン生成の促進
IPLは、皮膚の真皮層にまで光が届き、コラーゲン生成を刺激します。これにより、肌が引き締まり、凹凸のあるニキビ跡やクレーター状の跡が目立たなくなり、肌の質感が滑らかになります。肌の弾力性やハリも向上するため、全体的な肌の若返り効果も期待できます。
2. IPL治療の流れ
IPL治療の施術の流れは比較的シンプルで、痛みやダウンタイムが少ないため、気軽に受けられるのが特徴です。
- カウンセリング:まず、肌の状態やニキビ跡の種類を診断し、適切な波長や出力を調整します。
- 施術準備:施術部位にジェルを塗り、肌を保護します。ゴーグルを着用し、目を光から守ります。
- IPL照射:短い光のパルスを皮膚に照射します。施術時間は、部位によりますが、15〜30分程度で終了します。
- アフターケア:施術後は赤みが出ることがありますが、数時間で引きます。紫外線対策を徹底し、保湿ケアを行うことが大切です。
3. IPL治療の施術回数と結果が現れるまでの期間
ニキビ跡を効果的に改善するためには、複数回の施術が必要です。一般的には、3〜6回程度のIPL治療を受けることで、ニキビ跡の改善効果を実感できます。施術間隔は、通常3〜4週間に1回です。
1回の治療でも効果を感じることができますが、複数回施術を行うことで、より持続的かつ目に見える結果が得られます。
4. IPLの機械の種類
**IPL(インテンシブ・パルス・ライト)**は、肌の治療や美容目的で使用される光治療技術で、異なるメーカーやモデルによって多様な機能や特長があります。各機械は、異なる波長や機能を持っており、目的に応じて選ばれます。以下、主なIPL機械の種類を紹介します。
1. フォトフェイシャル(Lumenis M22)
Lumenis M22は、最も有名なIPL機械の一つで、フォトフェイシャル治療に使われます。ニキビ、シミ、赤ら顔、毛穴の開きなど、さまざまな肌トラブルに対応しています。複数の波長を使い分けることができ、さまざまな肌タイプや問題に対応できる点が特徴です。
- 適応治療:シミ、ニキビ跡、赤み、シワの改善など
- 特徴:多様な肌トラブルに対応し、非常に汎用性が高い
2. エリプス(Ellipse IPL)
Ellipse IPLは、赤みや色素沈着、肌の若返りに対して効果を発揮する機械です。特に血管系のトラブルやシミ治療で効果的とされ、赤ら顔や毛細血管拡張の治療に強い機械です。
- 適応治療:赤み、毛細血管拡張、肌の若返り
- 特徴:特に赤みや血管トラブルに優れた効果
3. キュテラ IPL(Cutera Xeo)
Cutera Xeoは、特に肌の若返りや赤ら顔、シミの改善に効果的なIPL機械です。カスタマイズ可能な波長を備えており、様々な肌トラブルに対応することができます。
- 適応治療:シミ、赤ら顔、アンチエイジング
- 特徴:カスタマイズ可能な波長で多様な症状に対応
4. フォトブライト(Palomar StarLux)
Palomar StarLuxは、シミ、色素沈着、くすみの改善に特化したIPL機械です。光のパルス幅を調整することで、肌に合わせた治療が可能で、ダウンタイムが少ないのが特徴です。
- 適応治療:色素沈着、シミ、くすみ
- 特徴:ダウンタイムが少なく、皮膚に優しい
5. セレックV
**セレックV(CEREC V)は、主にIPL(インテンシブ・パルス・ライト)**治療機器の一つで、特にニキビ跡や肌の赤み、シミなどの治療に優れた効果を持っています。CEREC Vは、パルス光を用いて肌トラブルを改善する技術を特徴としており、特定の肌の問題に合わせて調整できるため、さまざまな肌タイプや悩みに対応します。
セレックV(CEREC V)の主な特徴
- 幅広い波長の光を使用:
- CEREC Vは、さまざまな波長の光を用いることで、シミや赤み、ニキビ跡、毛細血管拡張など、肌の異なる悩みに対応できます。光の波長を調整することで、肌の浅い部分から深い部分までアプローチできます。
- 赤みやニキビ跡の改善:
- 血管拡張による赤みや、炎症後の色素沈着などのニキビ跡の改善に非常に効果的です。特に、赤ら顔や敏感肌に悩む人に適しており、肌の血管拡張を抑えることで赤みを軽減します。
- 肌のトーンを均一に:
- セレックVは、肌の色ムラやトーンの不均一を改善し、明るく均一な肌を実現します。シミやくすみの軽減にも効果があります。
- コラーゲン生成の促進:
- CEREC Vの光治療により、肌の深層に刺激を与え、コラーゲンの生成を促します。これにより、肌の弾力が増し、シワやたるみの改善にも効果を発揮します。
- 痛みが少なく、ダウンタイムがほとんどない:
- セレックVは比較的痛みが少なく、ダウンタイムがほとんどないため、治療後すぐに通常の生活に戻れる点も魅力です。
セレックVが効果的な症状
- 赤ら顔:毛細血管が拡張している部分に光を照射し、赤みを軽減します。
- ニキビ跡:特に炎症後の色素沈着や赤みが残るニキビ跡に効果的です。
- シミ・くすみ:IPLの光によってメラニンを破壊し、シミやくすみを改善します。
- 小じわ・たるみ:コラーゲン生成を促すことで、肌の引き締め効果も期待できます。
5. IPL治療後のケアと注意点
IPL治療後の肌は非常にデリケートになるため、適切なケアが不可欠です。以下のポイントに注意しましょう。
- 紫外線対策:IPL治療後は紫外線に敏感になります。日焼け止めを必ず使用し、外出時はUVケアを徹底しましょう。
- 保湿ケア:肌が乾燥しやすくなるため、保湿を十分に行い、肌のバリア機能をサポートすることが大切です。
- 刺激の少ないスキンケア:ピーリングや強力なスクラブなど、肌に刺激を与えるスキンケア製品は避け、肌に優しい製品を選びましょう。
まとめ
IPL治療は、ニキビ跡の赤みや色素沈着、凹凸を効果的に改善し、肌を滑らかで均一な状態に導く光治療法です。施術は短時間で行え、痛みやダウンタイムが少ないため、忙しい日常の中でも取り入れやすい治療法です。適切な回数の治療を継続し、正しいアフターケアを行うことで、より美しい肌を手に入れることができます。
ご興味がある方は、KOBE皮膚科クリニック福岡天神院で相談し、自分に合った治療プランを見つけてみてください。

記事監修医師プロフィール
理事長/KOBE美容皮膚科
山本 周平
国立神戸大学医学部卒業 製鉄記念広畑病院勤務(形成外科、皮膚科、内科に従事)
中谷病院勤務(内科に従事)
湘南美容クリニック勤務(美容医療に従事)
神戸朝日病院(内科、皮膚科に従事)
複数の有名クリニックにて勤務 美容クリニックにて院長を歴任
2019年8月にお客様第一のクリニックを作るため、当クリニックを開業 2020年8月に医療法人康徳会理事長に就任